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自分が死んだ後、魂の行く先がどこかを凜は知っている。
この世界とは異なる剣と魔法の世界に生まれ変わる。そこで新たな人生が始まり、終わる。
終わったらまたこちらの世界に生まれ、生きて、死んでの繰り返し。
それは砂時計をひっくり返すことに似ている、と言ったのは向こうの世界で敵だった人。
数多の砂はガラスの外側に出ることはなく、2つの世界を行き来する。
(こんな話、こちらの世界では誰にも出来ませんけどね)
自分が記憶を持ち越しているのは偶然か、向こうの世界では必ず王女となる宿命ゆえか。
その答えも、もちろんこちらの世界では得られない。
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今回はとても幸せな時代かもしれないと凜は思った。
向こうの世界での仲間も、敵も、今は自分の友人として凜の側にいる。
彼らは凜のように記憶を持っていないが、それでよかった。
生まれ変わるタイミングというのはどうしても寿命に左右される。
自分がこちらの世界にいる時、親友の彼女はあちらの世界、なんてこともよくある話だ。
「また明日」が言える。他愛無い話ができる。
この穏やかな日々が、凜にとってかけがえのない宝物だった。
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好きだ、とまっすぐに自分の気持ちを伝えてくれたのは自分の世界を救うため、異世界から召喚した少年だった。
凜がその気持ちに応えられないことを彼は知っている。
彼が明日には元の世界に帰ってしまうことを凜は知っている。
いつか同じ世界に生まれたら、その時は……などと願うのも難しいことを2人は知っている。
それでも大事な人だった。再び会えるのは、もっと先の話。
- 特記事項
- 一部有償図書につき対価無しの持ち出しを禁ずる。
- 名前
- 伊関 凛/リン・エミツ
- 好き
- 友人と過ごす時間・読書・紅茶
- 苦手
- 争いごと・コーヒー(カフェオレなら大丈夫)
- 年齢
- 14歳
- 身長
- 156㎝



