file1 file2 file3 ページ1 月と同じくらい真っ白な少女は1人誰もいない道を歩いていた。 時間は真夜中。彼女の仕事が始まる時間であり、彼女の唯一の居場所だ。 店の入り口を守るように丸まっていた黒猫に挨拶をして、少女リヒトは店内に入り開店準備へとりかかる。 準備を終えるのとほぼ同時に現れた人影にリヒトは怪しい笑みを浮かべ言う。 「ようこそ。あなたは誰にその不幸を届けたいの?」 ここは他人に不幸を贈ることが出来る場所。月が綺麗な夜、限られた人だけが訪れることのできるまっくらな場所。 ページ??? 今日の真夜中は雨だ。月は見えない。真っ暗は嫌い。あの子は無事だろうか。 私もお日様の下を歩いてみたかった。