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魔王アズロは己の役目を受け入れていた。
この世界の歪な仕組みも、そもそもこの世界が何者かによって作られたものであるということも、全て。
今日も隠した左目には未来が映っている。
自身が役目を放棄した末の、陰惨たる未来が。
「それ」に比べたら自分が魔王になったことなど、大した事ではないのだ。
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アズロと■■■はある日突然「魔王」と「勇者」になった。
■■■はアズロがよく知る大事な者だった。
知らない者よりはその方がいい。
これから何度も繰り返す物語だと言うのなら、なおさら。
これでは共に地獄に落ちる相手を探しているようだ。やはり自分は魔王なのだとアズロは一人納得していた。
本には記されないページ
図書館やセカイの管理からは逃れられない。それは図書館の職員も同じなのだと、白い男の後処理をしに来た黒い人形は言った。
白い男が悪趣味に苦しみを書き足しただけで、誰の手に渡っても基本的な筋書きは変わらない。
魔王は勇者によって倒され、世界は平和を取り戻しました。めでたしめでたし。
本に記されるのは、きっとそれだけの物語。
あまりにも簡素なその物語に、アズロは満足していた。
大事な勇者が仲間と共に魔王を救いに来てくれた物語。部下として育てた子たちに、愛された物語。
それらは書かれることはない。
図書館の奴らに渡さなくていい、俺たちだけの俺だけの物語。
- 名前
- アズロ
- 好き
- 紅茶・ガーデニング
- 苦手
- 騒がしい場所・辛いもの
- 年齢
- 不明
- 身長
- 177㎝/約5m



